不動産売却で高値で早く売るコツとは？後悔しない売り方を解説！

不動産売却には、高く売るコツや早く売るコツなど、数多くのノウハウがあります。

反対に、根拠なく高値で売却することや不動産会社任せにするなど、何も考えずに行うと失敗する確率が高まります。他にも「やってはいけないこと」は数多くあるため、予め売却に関するノウハウを抑えることは大切です。

この記事では、不動産売却で高値で早く売りたいときに、誰でも実践できるコツを紹介します。

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今すぐ実践できる！不動産を高く売るコツ5つ

はじめに、今すぐ実践できる不動産を高く売るコツから紹介していきます。

• ①不動産売却の流れを知っておく
• ②周辺の相場を調査しておく
• ③一括査定サイトを利用する
• ④繁忙期に売却する
• ⑤専属専任媒介契約を締結する

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①不動産売却の流れを知っておく

一つ目は、不動産売却の流れを知っておくことです。予め基礎知識などを知ったうえで売却活動することで、手続きがスムーズに進み、売却を成功に導ける可能性が高まります。

個々のケースで多少違いはありますが、基本的な流れは以下の通りです。

1. 不動産会社に査定を依頼
2. 不動産会社と媒介契約を結ぶ（仲介の場合。買取の場合は売買契約を直接結ぶ）
3. 買主募集・内見対応（仲介の場合）
4. 買主と売買契約の締結
5. 代金決済・物件引き渡し

より詳しい流れについては、ケース別に関連記事があるため、そちらも参考にしてください。

②周辺の相場を調査しておく

二つ目は、周辺の相場を調査しておくことです。

相場をしっかりと掴んでおくことで、根拠を持った価格設定ができます。仮に高値で売却したいのであれば、相場をもとに少々高値（相場の105％程度が良い）で売却活動します。

なお、高値売却を目指すと言っても相場を逸脱する金額では、売却が進むことはまずありません。高値で売る場合でも、相場や周辺物件に比べての優位性などを考慮し金額設定します。

周辺相場を調査するには、下記に紹介する２つの方法があります。

周辺相場を調査する方法

周辺相場を調査する方法を紹介します。

• A.レインズマーケットインフォメーション
• B.土地総合情報システム

A.レインズマーケットインフォメーション

レインズマーケットインフォメーションとは、不動産流通機構（レインズ）が提供するサイトです。

日本全国の一戸建てとマンションの成約情報を誰でも無料で閲覧できます。また、地域ごとに成約価格帯のプロットデータなどを公開しているなど、売却に関するデータの確認も可能です。

よって、レインズマーケットインフォメーションを駆使して、周辺相場の調査ができます。なお、成約データは直近1年程度を参考にするとよいでしょう。

→レインズマーケットインフォメーション

B.土地総合情報システム

土地総合情報システムとは、国土交通省が提供するサイトで、レインズマーケットインフォメーション同様に過去の成約データを確認できます。また、誰でも無料で閲覧できるため、この二つのサイトを利用して相場の調査をするのがよいでしょう。

なお、これら2サイトの弱点は、詳細な住所地やマンション名、面積帯などは伏せられていることです。よって、物件や立地ピンポイントでの相場調査は難しくなります。

→土地総合情報システム

③一括査定サイトを利用する

最後は、一括査定サイトの利用です。

一括査定サイトとは、指定のフォームに必要事項を入力し送付するのみで、複数の不動産会社から査定が届くサービスです。不動産会社毎に査定の問い合わせをする手間や、そもそもどこの不動産会社に査定依頼するかが分からないに便利です。

一括査定サイトを利用すると、以下のメリットがあります。

• 不動産会社の比較ができる
• 簡単に査定額の比較ができる
• 相場観を掴みやすい
• 不動産売却を具体化しやすい

不動産会社を比較することで、売却価格や担当者の人柄など、優良な業者を見つけることができます。

不動産売却では、依頼する不動産会社によって期間・価格ともに大きな影響を受けます。不動産会社が違うだけで数百万円の価格差が付いたり、売却期間が数ヶ月変わったりすることが珍しくありません。

納得のいく売却をするためには、不動産会社の比較は必須といっても過言ではないでしょう。

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一括査定サイトの利用がおすすめの理由

より具体的な「一括査定サイトがおすすめの理由」は、以下のものが挙げられます。

• A.各不動産会社の査定額や売却完了までのストーリーを比較できる
• B.売却活動をサポートするサービスを比較できる
• C.売却への本気度や提案力に優れている担当者に出会える可能性が高い

A.各不動産会社の査定額や売却完了までのストーリーを比較できる

一括査定サイトでは、各不動産会社の査定額や売却完了までのストーリーを比較できます。

不動産会社を決めるにあたり、査定額は重要です。一方で査定額は売れる金額ではないので、いかに満足できる売却ができるかには、売却完了までのストーリーも重要となります。

紙面やインターネットによる宣伝活動の計画やこれらに伴う反響者や内見者の来訪計画、売却が進まないときの対策などです。これらは、過去に周辺で売却実績が豊富でなければ綿密な計画は立てられません。

よって、これらを比較することで売却実績・経験が豊富であるのかもわかります。

B.売却活動をサポートするサービスを比較できる

続いて、売却活動をサポートするサービスを比較できます。

売却をスムーズに進めるためのサービス（ホームステージングやアフターサービスを付けるなど）や、仲介手数料の割引など金銭的なサービスも売却先を決めるポイントです。

自らの売却活動を円滑に進めるため、また金銭的な負担を少しでも軽減できるサポートがあるのかを比較できます。

C.売却への本気度や提案力に優れている担当者に出会える可能性が高い

三つ目は、売却への本気度や提案力に優れている担当者に出会える可能性が高いことです。

不動産売却は、物件力があれば直ぐに売れてしまいます。例えば、駅直結で利便性が高い、マンションの最上階で富士山が見える眺望など、周辺物件より優れたポイントがあれば物件自体の引き合いは強くなるでしょう。

一方で、物件がなかなか売れず売却に苦慮するケースは、当然に考えられます。このようなときに重要なのが、売却を担当する担当者の力量です。つまり、売却がスムーズに進まないときほど、担当者の提案力や売却への本気度がポイントとなります。

これらを見極めるには、複数の不動産会社に接見し、売却の担当者と話しをするしかありません。知識、経験、実績、ノウハウなど多くの面で優れており、総じて信頼できるかどうかは複数社に接見しなければ、わからないことです。

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④繁忙期に売却する

四つ目は、繁忙期に売却することです。

一般的に、不動産取引の繁忙期は春先の3月～4月上旬、秋口の9月～10月となります。春先は、転勤などで新しい生活を始める人が多いことや、秋口であれば年内にマイホームを購入しておきたいという人が多くなります。

よって、買主の数が普段の時期より多いことから、売り物件への引き合いが強くなり買主間で競争が起きる可能性があります。他の人に買われてしまう、少しでも良い物件が欲しいなどの心理的な理由により、高値で売却できることがあります。

⑤専属専任媒介契約を締結する

最後は、媒介契約は専属専任媒介契約を締結することです。専属専任媒介契約とは、不動産会社に仲介を依頼するときの契約（媒介契約）の一種で、不動産会社のサポートを最も受けられる契約となります。

媒介契約の種類

媒介契約	メリット	デメリット
一般媒介契約	・同時に複数の不動産会社へ依頼できる ・自分で買主を見つけても良い	・不動産会社にレインズ※への登録や状況報告の義務なし
専任媒介契約	・不動産会社は7日以内にレインズへ登録する義務がある ・2週間に一度以上、必ず状況報告がある ・自分で買主を見つけても良い	・1社にしか仲介を依頼できない
専属専任媒介契約	・不動産会社は5日以内にレインズへ登録する義務がある ・1週間に一度以上、必ず状況報告がある	・1社にしか仲介を依頼できない ・自分で買主を見つけるのは不可

※レインズ：不動産業者が物件情報を共有するためのネットワークシステムおよびその運営機構。

1社としか契約できなくなりますが、不動産会社が売却活動に力を入れやすくなるため、フォローやサービスが手厚くなります。売却活動をスムーズに進められるため、高値売却を希望するなら媒介契約は専属専任媒介契約がおすすめです。

誰でもできる！不動産を早く売るコツ5つ

次は、不動産を一刻も早く売りたい人が実践したいことです。以下に、５つのコツを紹介します。

• ①適正な売り出し価格を設定する
• ②内見者を迎える前は、室内などを綺麗な状態にしておく
• ③担当者とマメに連絡を取る
• ④値引き交渉には、売却の進捗により応じることも検討する
• ⑤売却に関するサービスを活用する

①適正な売り出し価格を設定する

不動産を早く売るには、適正な売り出し価格を設定することです。

一般的に査定額は、直近3か月以内に売却できる価格帯にて算出しています。つまり、売出し価格を査定価格に設定すれば、売却がスムーズに進む可能性が高まります。

なお、売却をもっと急ぐのであれば、査定額を多少下回る金額での設定や買取を検討する方法もあります。

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②内見者を迎える前は、室内などを綺麗な状態にしておく

不動産を早く売るためには、内見者へ与える印象も大事です。よって、内見者を迎える前には、室内などを綺麗な状態にしておきます。

中古不動産とは言え、内見者は実物を確認して購入を判断します。仮に室内が汚ければ、数千万円を捻出してその不動産を購入したいとは思わないでしょう。

特に、内見時にまず始めに目にする玄関や直接肌が触れる水回り（キッチン、洗面、トイレ、浴室）には、カビなどがないように綺麗に掃除して内見者を迎えるようにしましょう。

③担当者とマメに連絡を取る

不動産を早く売るには、担当営業マンとマメに連絡を取る、もしくは連絡が取れる体制にしておくことです。

早く売るには、スピード感が大事になります。売却活動の状況や進展がないときの対策をいち早く促すなど、営業マンとマメに連絡を取り、早めに動いてもらうようにします。

担当営業も売主の本気度が伝われば、他案件より優先して動いてくれる可能性があります。

④値引き交渉には、売却の進捗により応じることも検討する

値引き交渉があれば、売却の進捗により応じることも検討します。

不動産は1円でも高く売りたいという気持ちは、当然にあります。しかし、買主は1円でも安く買いたいと思います。よって、売却の進捗状況によっては、値引き交渉に応じることも重要です。

なお、値引き交渉には100％の金額で応じる必要はありません。仮に100万円の値引き交渉があったとしても、50万円までなら値引きを受けるなど柔軟な姿勢が必要です。

⑤売却に関するサービスを活用する

最後は、売却に関するサービスを活用することです。

先述でも紹介していますが、不動産会社によってはモデルルームの用に家具を配置するホームステージング、買取保証を付けた売却活動などがあります。

これら売却に関するサービスを駆使することで、早期売却を目指せます。

不動産売却で失敗しないコツ3つ

一般的に、不動産売却では絶対に失敗したくないと思います。ここでは、不動産売却で失敗しないコツを紹介します。

• ①査定額だけで不動産会社を決めない
• ②売却活動を不動産会社任せにしない
• ③焦って売却しない、余裕を持ったスケジュールを設定する

①査定額だけで不動産会社を決めない

不動産売却で失敗しないためには、査定額だけで不動産会社を決めないことです。

一般的に不動産売却では1円でも高く売りたいという心情が強いため、他社より高い査定額は魅力的となります。しかし、査定額はあくまで売却見込み額であり、絶対に売れる金額ではありません。また、売却案件取得だけの目的で相場を遥かに超える査定額を提示する不動産会社もあります。

よって、先述でも紹介したとおりに周辺相場を予め把握しておき、査定額が著しく高い不動産会社には絶対に売却依頼しないことです。仮に売却依頼してしまうと、相場と比べ高すぎる金額であるため長期間売却できません。

物件としては売れ残り感が出てしまうため、最終的には大幅値引きを受け入れるなど、相場を下回る金額で売却するおそれがあります。

②売却活動を不動産会社任せにしない

売却活動は、不動産会社任せにしないことです。

不動産会社に任せきりにすると「囲い込み」されるおそれがあります。「囲い込み」とは、不動産会社が取引自体を操作することです。

具体的には、不動産会社が仲介手数料の両手取り（＝仲介手数料を売主と買主双方から受領すること）を目論むために、他の不動産会社からの買主紹介を全て断り、自らで紹介できた顧客を優先することになります。

これにより、売主は取引機会の損失を被り、さらに売却が長引くことで値下げを余儀なくされます。不動産会社が得するために、顧客である売主が損することは絶対にあってはなりません。

このような囲い込みを防ぐためにも、売却活動を不動産会社任せにしないことも必要です。

③焦って売却しない、余裕を持ったスケジュールを設定する

不動産売却で焦って売却しないこと、余裕を持ったスケジュールを設定することです。

売却活動で長期間進展がないと、「売れないのでは？」と疑心暗鬼に陥るなど、売却に関して不安に思います。また、売却期間が短期間であると、長い目で見た冷静な判断が鈍る可能性もあります。

よって、売却活動するなら売却期間に余裕を持ったスケジュールを設定し、決して焦って売却しないことです。売却期間は、最低でも半年程度を想定しておくとよいでしょう。

④不動産売却の流れをしっかりと理解しておく

不動産売却の流れをしっかりと理解しておくことです。

不動産売却には、一定の流れがあります。売却で失敗しないためには、先行きの流れを予め認識しておくことで、各段階において冷静な判断ができるようになります。

不動産売却でやってはいけないこと9つ

不動産売却では、やってはいけないことがあります。これらを知っておくことで、不動産売却での失敗や後悔することを回避できます。

• ①査定を1社のみにする
• ②内見前に掃除をしない
• ③相場を遥かに超える価格設定をする
• ④閑散期に販売する
• ⑤競合物件が多い時に販売する
• ⑥販売前にリフォームする
• ⑦売却が進まないのに対策を施さない
• ⑧価格交渉などに一切応じない
• ⑨売主に不利な情報を隠して販売する

①査定を1社のみにする

査定を1社のみにすることです。

不動産売却は一生に何度もないことで、その普段の生活でその相場感は馴染みがあるものではありません。自らで納得した売却をするためには、必ず複数社に査定を取りましょう。

②内見前に掃除をしない

内見前に掃除をしないことです。

部屋内などが汚い不動産で満足のいく取引はできません。内見者は原則居住を想定して見学に来ます。よって、汚い状態の不動産は売りづらく、満足のいく価格で売れることはまずないでしょう。

内見前はこまめな清掃が必須です。

③相場を遥かに超える価格設定をする

相場を遥かに超える価格設定をすることです。

中古不動産は、原則相場並みの価格でしか売れません。仮に、その不動産に唯一無二感を感じる立地やブランド力があれば、相場を遥かに超える金額で取引できることはありますが、一般的には売却は難しくなります。

金額設定は、相場並みもしくは高値チャレンジするとしても査定額の105％程度が目安です。

④閑散期に販売する

閑散期に売却活動することです。

不動産の閑散期は、7月下旬～8月末にかけての期間と11月下旬から1月末にかけての期間です。これらの時期は、旅行やクリスマスなどイベントが多く、消費者の意識が不動産に向いていない傾向があります。

よって、反響や内見者が少なく、買主間の競争も起きにくいことから売却に失敗する可能性が高まります。

⑤競合物件が多い時に販売する

周辺に競合物件が多い時期に販売することです。

例えば、マンションを売却する場合、同じマンション内で売却中の物件があると必ず競合します。さらに、売却中物件が多いと、通常条件が良く割安感のある物件から売れていきます。

よって、競合物件が周辺に多くあると、売主間で競争が起きるためどうしても販売価格が下がる傾向があります。つまり、競合物件が多いと割安な金額で売却する可能性が高まるため、時期としては避けたいところです。

⑥販売前にリフォームする

売却したい物件を販売前にリフォームすることです。

リフォームすることで部屋内などは綺麗になりますが、その分リフォームに掛かった費用は売価に転嫁しなければなりません。しかし、リフォーム費用を転嫁することで相場より高くなってしまい、売りづらくなってしまいます。

また、部屋の内装には人それぞれ好みもあり、綺麗な内装の住宅が必ず売れるとは限りません。よって、販売前にリフォームを行う必要はない、ということが言えます。

⑦売却が進まないのに対策を施さない

売却に苦慮し、進展がないにも関わらず対策を施さないことです。

売却が進まないことには、何かしらの原因があります。また、改善策を施すことで解決するケースもあります。

何もせずに時間だけ過ぎ去ることには、何も良いことはありません。

宣伝手法や建物写真などの見せ方、価格の見直しなど、改善すべき箇所はあります。また、提案力のない担当者であれば早急に担当者の変更や不動産会社の変更も検討します。

不動産売却を成功させるためには、今起きていることを敏感に察知し対策を行っていくことが重要です。

⑧価格交渉などに一切応じない

価格交渉などに一切応じないことです。

内見者が購入を決めるとき、価格は最も重要となります。売主は1円でも高く売りたいという気持ちは持ちつつも買主となる人に寄り添う気持ちも、円滑な取引を進めるためには重要な要素です。

価格交渉などに一切応じない姿勢であると、興味を持った内見者がいたとしても価格交渉の時点で破談となる可能性が高まります。せっかくの売却機会を安易に失うのではなく、双方の意向が合致するポイントを探りつつ交渉を続けることも、結果として満足いく取引になることもあります。

よって、価格交渉などの話には、しっかりと耳を傾けるようにします。

⑨売主に不利な情報を隠して販売する

最後は、売主に不利な情報を隠して販売することです。

例えば、以前に孤独死があった事故物件、屋根からの雨漏りで以前修理したことがあるなど、売却前に知られることで取引が不利になる事項となります。これらは買主に予め告知せずに売買すると、契約不適合責任で多額の損害賠償が請求されるおそれがあります。

よって、売主は物件のメリットとデメリットをしっかりと伝えたうえで、取引を進めなければなりません。

まとめ

不動産売却には、高く売るコツ、早く売るコツ、失敗しない方法、やってはいけないことがあります。これらを予め認識していることで不動産売却を成功に導く可能性が高まります。

誰でも直ぐに実践できることばかりですので、これから不動産の売却を検討しているなら、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。