火事が起きた土地はお祓いすべき?費用相場と当日の注意点

所有している土地で火事が起きてしまった場合、お祓いを行う必要はあるのでしょうか。
土地のお祓いを受けることは、人生で何度も経験することではないので、お祓いの受け方や依頼方法などが分からないという方も多いでしょう。
今回は、火事の起きた土地のお祓いの必要性や費用相場、お祓いを受ける上でのマナーなどを紹介していきます。
火事のあった土地の売却や貸し出しなどを考えているは、土地のお祓いについて学んで、より効率的に運用していきましょう。
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この記事のポイント
- 火事が起きた土地のお祓いは必須ではないが、土地の需要を上げる効果は期待できる。
- お祓いの依頼はお寺と神社のどちらでも請け負ってもらえる。
- お祓い費用は3~10万円程度が相場で、大きい物件だと高くなることもある。
目次
火事のあった土地のお祓いをするべき?
火事の起きてしまった土地のお祓いを受けるべきかどうかは、土地の保有者が決めることができます。
ここでは、火事の起きた土地をお祓いする必要性に関して、
- お祓いをした方が買い手や利用者の瑕疵が下がる
- 法律上お祓いは必須事項ではない
の2つの観点から触れていきましょう。
お祓いをした方が買い手や利用者の瑕疵が下がる
火事の起きた土地は、お祓いをすることで買い手や利用者の瑕疵が下がるメリットがあります。
中には、お祓いをする必要はあるのかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、建築工事前に地鎮祭が行われるように、不動産にはお祓いや祈祷が深く関係していることが多いです。
実際に、土地の購入を検討している買主や売却を依頼する不動産業者にお祓いを求められることもあります。
宗教的・心霊的な観点から物件の購入や借り入れをためらう人も一定数いますが、お祓いをすることで土地の心理的瑕疵を低下させることができるので、「お祓いさえ済んでいるのであれば、検討したい」という利用者もいるのが事実です。
土地の売却時や貸し出し時の需要を上げられるメリットがあるため、お祓いはしておいて損はないでしょう。
法律上お祓いは必須事項ではない
法律上は、火事の起きた土地のお祓いは必須事項とはなっていません。
お祓いはそもそも、厄災や不浄を取り除くために行われるもので、不浄には人の死による穢れも含まれています。
火事によりその土地で死者が出た場合には、不浄の気が宿ってしまいますがお祓いをすることによって土地の負のイメージを取り払うことができるかもしれません。
しかし、お祓いは法律で定められているわけではなく、あくまでも気持ちの問題なので、お祓いをしなくても火事の起きた土地の売却や貸し出しは可能です。
事故物件専門の買い取り業者であれば、お祓いが済んでいない土地や物件でもそのまま買い取りを行ってくれるため、早急に土地の売却を考えている場合は、専門業者への売却も検討してみましょう。
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火事のあった土地のお祓いはどこに依頼する?
火事のあった土地のお祓いを依頼したい場合は、
- 代々葬儀を頼んでいる菩提寺
- 不動産のお祓いを多く行っている神社
上記のどちらかへ依頼するのがおすすめです。
代々葬儀を頼んでいる菩提寺へ依頼
お寺にお祓いの依頼をする場合は、代々葬儀を頼んでいて先祖のお墓を納めているお寺に相談するのがおすすめです。
普段からお世話になっているお寺であれば、依頼者も気兼ねなくお祓いの依頼をすることができるでしょう。
お寺の中にはお祓いを受け付けていないところもありますので、もし菩提寺でお祓いの受付をしていない場合は、お祓いを行っている別のお寺が近くにあるかどうか菩提寺へ尋ねてみてください。
また、近年では事故物件のお祓いを対象として僧侶を派遣するサービスもあるので、菩提寺が分からない場合や依頼方法が分からない場合は、僧侶派遣のサービスを利用してみるのもおすすめです。
不動産のお祓いを多く行っている神社へ依頼
不動産や土地のお祓いは、神社でも多く取り扱っています。
神社の場合は、不動産の工事前に行う地鎮祭の依頼を受ける事も多く、不動産に関連したお祓いを扱う神社が多くあります。
建物を建てる前に行う地鎮祭の際には、その土地の神様を祀っている神社へ依頼するのが一般的ですが、火事後の土地のお祓いの際には特にそのような決まりはありません。
土地の氏神様の祀られている神社へ依頼したい場合は、その土地に詳しい建築業者や不動産業者、近所に長く住人などに尋ねてみるといいでしょう。
神社でのお祓いを希望する場合は、お祓いをしたい土地の近くにある神社へ直接問い合わせるか、お祓いを行っている神社をインターネットで探してお祓いの予約をするのもおすすめです。
どこの神社に依頼をするか迷う場合には、お世話になっている不動産業者などに相談して決めるのもおすすめです。
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火事のあった土地のお祓い費用相場はいくら?
火事のあった土地のお祓いにかかる費用は、以下のようになるのが一般的です。
- お祓い費用の相場は3~10万円程度
- 物件の規模が大きいほど費用が高額になる
ここでは、お祓い費用の相場価格や物件の規模別の費用について触れていきます。
お祓い費用の相場は3~10万円程度
土地のお祓い費用相場は3~10万円程度になるのが一般的です。
お寺の住職や神社の神職者からは、「お気持ちで結構です」などと言っていただくことも多いですが、マナーとしては最低3万円程度包むのがいいとされています。
場合によっては、お祓い料金は受け取らずに交通費やお供え物代などの実費のみ請求されることもありますが、この場合でも別途3万円~10万円程度包むのがマナーです。
また、基本的には縁起があまり良くないとされている「4」や「9」の数字を避け、のし袋にお札を入れるときは新しいお札を人物の描かれている面を上にして包むようにしましょう。
お供え物に関しては、住職や神職者側が用意する場合と依頼者が自分で用意しなければいけない場合が考えられますので、依頼するお寺や神社へ事前に確認する必要があります。
神社に依頼する場合は神社のインターネットサイトにお祓いにかかる料金を提示している場合もありますので、気になる場合はホームページから確認しておきましょう。
物件の規模が大きいほど費用が高額になる
土地のお祓いにかかる費用は、土地や物件の規模が大きいほど費用も高額になるのが一般的です。
例えば、火事の規模が小さく物件の一部分のみのお祓いで済む場合には、お祓い費用も少額で済みますが、物件が全焼し土地全体をお祓いするとなるとその分費用も高くなります。
お祓いの費用相場としては、下記を参考にしてみてください。
部屋のみ | 約3万円 |
---|---|
戸建て全体 | 約8万円 |
ビルや土地全体 | 10万円~ |
基本的に、戸建ての家事で死者が発生した場合には、戸建て全体のお祓いが必要となり、ビルの火災で多数の死者が出た場合にはビルと土地の全体にお祓いが必要となります。
被害が大きく大規模な火災となってしまった土地はお祓いの費用が高くなってしまいますが、故人を弔う意味でもしっかりと土地全体のお祓いを受けるようにしましょう。

お祓いを行う際のマナーや注意点について
お祓いには、さまざまなマナーや注意点があります。
基本的なマナーや注意点としては、以下の4点を覚えておきましょう。
- お供え物は寺や神社が用意することが多い
- お祓い時の服装は喪服が一般的
- お祓いには不動産所有者も参列
- お祓いをした証明には写真撮影が有効
お供え物は寺や神社が用意することが多い
お供え物はお寺や神社側で用意してくれるケースが多いです。
お祓いには、お米や野菜、鮮魚に酒や塩などの食べ物を祭壇へお供えしますが、ほとんどの場合、僧侶や神職者に準備してもらうことになります。
実費として、用意してもらったお供え物の料金を払う必要がありますが、お祓いに詳しくない方でも、僧侶や神職者に用意してもらえるので安心でしょう。
自分で用意する場合には、以下の一覧を参考にお供え物の準備をしていきましょう。
お供え物の種類 | 一般的な量 |
---|---|
米 | 一合 |
酒 | 一升以上 |
塩 | 小皿一杯 |
魚 | 尾頭つきの鮮魚 |
乾物 | 鰹節・海苔・するめ・昆布など |
野菜・果物 | 季節のもの各3種ずつ |
水 | コップ一杯 |
お供え物は自分で用意する場合でも、祭壇や半紙、水器などはお寺や神社側で用意してくれる事もありますので、お祓いの予約時に確認しておくといいでしょう。
お祓い時の服装は喪服が一般的
お祓い時の服装は男女ともに喪服で参列するのが一般的なマナーとなります。
ネクタイやアクセサリーなどは派手な色のものは禁物で、葬儀同様故人を弔う気持ちでお祓いに参列することがよいとされています。
男性の場合は、スーツとネクタイが一般的で、黒色またはネービーなど落ち着いた色がよいでしょう。
帽子は参列時には外し、靴はスニーカーではなく革靴が好まれます。
喪服が用意できない場合は、ダークスーツなどで代用し、職業柄スーツを所有していない場合は、落ち着いた色のシャツにジャケットを羽織り、ズボンはスラックスなどで代用するといいでしょう。
女性の場合は、落ち着いた色のスーツやワンピースを着用し、落ち着いた色のストッキングを合わせるのが好ましいです。
ヒールの高いパンプスは避け、リボンや髪飾りなども落ち着いたものを選びましょう。
子供は、制服があれば着用し、無ければ襟の付いたシャツに落ち着いた色のスカートやズボンを合わせます。
あくまでも故人を弔う儀式であることを念頭に、服装選びをしておきましょう。
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お祓いには不動産所有者も参列する
火事が起きた土地のお祓いを行う際は、その土地の所有者が参列するのが一般的です。
また、その土地に新たに建物を建設する予定が既に決まっている場合は施工会社や設計者、施主など工事関係者も参列することになります。
土地をお祓いする際、土地だけではなく祭壇や参列者も清める儀式があるため、参列者は頭を下げ、お祓いを受けることになるので覚えておきましょう。
お祓いをした証明には写真撮影が有効
火事のあった土地をお祓いして、売却や貸し出しを検討している方は、お祓いをしている様子を写真に収めるようにしましょう。
その土地が事故物件出会った場合、土地の売却時や貸し出し時にお祓いを行ったかどうかの証明書を提出してほしいと求められることがあります。
実際に、証明書のようなものを提出することもありますが、お祓い時の祭壇の写真を撮影しておくことで、お祓いがされたことが目に見えて分かる有力な証明となるでしょう。
お祓いを行う僧侶や神職者からも、「ぜひ、お写真を撮影してください」と勧めてもらえることも多いようなので、積極的に写真に残すのがおすすめです。
亡くなった人や霊に敬意を払おうとする風潮が強まっている現代だからこそ、火事のあった土地の需要が少しでも高まるように写真撮影を忘れずに行うようにしましょう。
まとめ
火事の起きた土地のお祓いは、法的に定められているわけではないため、お祓いをするかしないかは土地の所有者の自由です。
しかし、亡くなった人への敬意を払う風潮が強くなっていことや、宗教的な儀式を大事にしている人が多いことを考慮すると、火事のあった土地がお祓い済みかどうかは大切な要素となってきます。
お祓いの費用も3~10万円程度で済ませられるため、土地を今後、売却や貸し出しする予定がある場合は、お祓いをしておくのが無難でしょう。
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火事の起きた土地のお祓いについてよくある質問
-
火事の起きた土地はお祓いをする必要がある?
法律的には、お祓いをする必要はありませんが、土地の売却や貸し出しを検討している場合はお祓いをすることで、買主や借主の心理的瑕疵を下げることに繋がります。
-
お祓いの費用相場はいくら?
お祓いの費用相場は3~10万円ほどです。
-
お祓いをする上でマナーはある?
お祓いをする際、服装は喪服でお供え物をする必要があるというマナーがあります。
-
火事の起きた土地の値段低下を防ぐ方法はある?
火事の起きた土地の値段低下を防ぐには、更地にして売却したり、心理的瑕疵の低い駐車場やレンタルスペースに活用したり、複数の不動産へ売却査定を出すことが有効です。
-
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